おぃおぃ、やっぱりリコールか? (Page 1 / 1) | |||||||
おぃおぃ、やっぱりリコールか? | |||||||
■ ある日突然動作しなくなった LAN接続HDD・・・ | |||||||
さて、話は少し前、2004年の年末にさかのぼる・・・ そろそろ 地デジ なるものが普及し始めた次期で、我が家でも CATVでそのままデジタル放送がパススルー配信されていることを 確認できたため、テレビ本体を更新した。 その際に一緒に購入したのが、この LAN接続HDDだ。 テレビは外部ストレージに対して録画できる TOSHIBA 32LZ150 を選択したので、このHDDと一緒にネットワークに接続しておくと、デジタル放送も含めて画質の低下なく録画ができ、メールでの録画指示もできるという スグレモノの環境を構築できる。 もちろんデジタル放送は 他のTVやPCでは見れないファイル になってしまうのだが、アナログ放送は PCでも参照可能だし、ハイビジョンハンディカム(HDV)で撮影した映像を PCで抜いたものや、 自分で映像素材を編集したものなどを、m2tや mpgファイルとしてHDDに格納しておけばこのテレビでも視聴可能・・・ と、なかなか便利に使っていた。 が、カタチあるものいずれ壊れます ということで、お決まりの故障〜っと。 2007年夏のある日、パイロットランプが消えたままになっているのを発見! 電源を入れ直しても、ウンともスンとも言わなくなってしまったのだ。 私自身、故障自体はあまり気にしない 方なのだが、修理に出した際の 技術職にあるまじき事務的な対応 に激しくカチンと来たため、自分の記憶が薄れないうちに記録としてまとめておく次第だ。 一応メーカー名は伏せておくが・・・ あんまり意味ないか(笑) あ、そうそう・・・ ちなみに、記録として残しておいた資料を ページにまとめるきっかけ になったのは、今回の リコール騒動 である。 ぶっちゃけた話、あと9ヶ月ほど持ってくれたら 金払わずに済んだ 訳ですからねぇ (実際には5年保証の枠が減るだけなのだが)。 |
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■ お約束の分解、そして修理申し込み・・・ |
問題解決の第一歩は、やはり分解だろう(笑)
この時点では問題の程度が認識できたのみで、全く解決にはなっていないのだが・・・ |
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何となく 甘〜いような香ばしいようなニオイ が漂っていたので、それなりに覚悟はしていたのだが、
電解コンが激しく噴きまくって 再起不能になってしまっているようだ。
別アングルでもう一枚・・・ と(^^; ちなみに、「噴く」 と表現するとまだ穏やかに感じるのだが、「パンクする」 や、 「破裂する」 などという表現が一般的に使われており、要は 部品が爆発する のと同じ意味である。 左下は、電源ユニットに面して取り付けられていたサイドパネル。 噴いた残骸が飛び散っている 様子が伺える。 しかも垂れ落ちて、下で固まっている (^^; 逝った瞬間は見ていないので、どんな状況だったかは 知る由もないのだが、これだけ噴いているなら 少し位煙が出ているように見えてもおかしくない 状況ですな・・・。 とりあえず、テレビと一緒に5年保証に加入していたので、ごちゃごちゃ言わずに修理に出してみることにした。 2007/08/15の夕方、店頭への持ち込みだ。 家電量販店に情報機器を修理に出すと、必ず 「データの初期化をされても文句言うなよ!」 という 理不尽かつ不親切な確認 を求められるのだが、拒否すると受け付けてくれない ので、こちらも形式的にサイン。 本体はそのまま 預けてきた。 もちろん、コンデンサが噴いている件もコメントに書いてね。 |
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何日かが過ぎ、私の留守中に預けたショップから連絡が入る。
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■ 2007年8月〜 1回目の修理上がり・・・ |
何日か後、修理が終わって現物が入荷したと連絡があったので、引き取りに行ってきた。
伝票には “電源ユニット交換” と書いてある。 予想された通りの結果かな。 早速分解、どんな対応をしたのか確認だ・・・ |
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開腹して確認すると、やはり電源ユニットそのものを交換したようだ。
基本的に、元々取り付けられていた電源ユニットと同じもののようだが、変更された部品 がいくつか見受けられる。 例の噴いた電解コンのメーカーが変更されているほか、一次側のスイッチング素子にヒートシンクが取り付けられていたり、 後から気が付いたのだが、AC入力部分のフィルタ用コモンモードチョークも変更されている。 そして左下のイメージは、例の電解液が飛び散ったサイドパネル。 飛び散った電解液の処理は、全く手を付けられていない 状態である。 当然のように、他の汚れている部分も清掃はされていない・・・ と。 |
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順番が後になってしまったが、動作確認・・・ と。
何じゃコレ・・・ 「やっぱり初期化されてるじゃん!!」 一発目に「カチン」ときたのはやはりこの瞬間ですな。 色々調べてみると ファームが新しいものに書き換えてある ようだ。 ファームの書き換えは別にかまわないのだが、伝票のどこにも 初期化しました とか、 ファームを書き換えました とか、その 処置に関する記述や理由の説明 は、いっさい書かれていない(怒) あくまでも想像だが、現場ではきっとこんな会話がされていたに違いない。
少なくとも 技術者と名の付く人間 がこの症状を見たら 品質管理部門の人間に連絡くらい入れる だろうし、修理代金の確認を取るよりも先に どんな環境で使われていたのかヒヤリング するはずだ。 最低限 ケース内に飛び散った電解液の残骸は清掃してから返却 するのがマナーだろう。 きっと、この担当者は 好きでこの仕事をやっているのではない ので、電解コンが噴くことが危険 という認識が ないんだろうな。 マニュアルに書いていないことを自分の技術で判断し、マニュアル自体をアップデートして カイゼンに結びつけよう という意識は、このタイプの人間からは出てくるはずがない。 もし、ユーザーにとって必要な処置(安全上問題のある故障時の対応など) が書かれていない上、どうでも良い処理 (形式上の検査やファームウェアアップデートなど) ばかりが列挙されているマニュアルが仮にでも存在しているというのなら、それを作った奴も 逝って良し! だ。 このテの故障の場合、PCの仕組みに明るいユーザーなら、電源ユニットを交換して起動を確認できたら そのまま何もさわらずに送り返して欲しい と考えるだろうし、残りのユーザーは どんな状況か連絡し、処置を打ち合わせる ことを望むはずだ。 少なくとも、初期化了承済みのサイン を本当に納得の上でしている人間は ゼロに等しい はず。 マニュアルに書いてあったとしても、いらんことをしない のが正解だ。 (電解液の残骸は清掃してもらわんと困るが・・・) ま、どっちにしても、技術的な思考回路を持たない人間に修理をやらせているような会社に、あんまり今後を期待するのは良くないと、肝に銘じておこう。 |
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■ 2008年5月〜 “点検のお知らせ”を知る・・・ | |||||||
時期的に、ケーブルテレビ会社から HDDレコーダーをレンタルして録画環境が構築できたり、仕事が忙しいせいで観たいテレビ番組も減っていたりと、 ほとんどこのハードディスクを使用することなく、2008年5月を迎えることになる。 「おぃおぃ、やっぱりリコールか?」 まさにそんな表現が適当だろう。 某所で見かけたニュースで点検の話を知り、メーカーのWebページで調べたら ビンゴ! である。 ほとんど使っていない 状態だった機材ではあるが、即刻点検に送り出したのは言うまでもない・・・。 |
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さすがに今度は速かった・・・
運送業者が引き取って行った翌々日、点検完了した本体が我が家に戻ってきた。 開梱してみると、キレイに梱包された本体の他、挨拶文が印刷された半ピラの紙と、記念品のボールペンが入っているのが 確認できた。 底面のラベルには、点検済みを示す“●シール”も貼付されている。 とりあえず、余計な詮索はせずに 分解 してみるとするか! |
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今回も、電源ユニットが交換されているようだ・・・
2007年8月の修理時とは 別のものに交換 されている。 トランスが一回り小型になっているほか、 その他の部品も全く異なるものになっている。 |
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この電源ユニットが アタリかハズレか は、しばらく連続稼働させてみないと判らないので、
元の場所に戻し、とりあえず使える状態で置いておこうと思う。
しかし・・・ 今回も当然のように、内部の清掃は行われておらず、噴いた電解液の残骸もそのまま である。 何だかなぁ〜。 どうせ 特設の対応チーム を作って処理したんだろうけど、過去の修理履歴やサポート履歴を調べる とか、xxx、yyyなどの症状が見られた場合は、使用状況をユーザーにヒヤリングする などの記述をマニュアル化しておかないと、 事故やトラブルの原因を見逃す ことになりますよ!
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2008/07/06 Yutaka Kyotani (公開)
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