台所用TVの製作「リモコンインターフェースの活用」・・・ (Page 2 / 2)

■ リモコンの任意キーを個別操作できるようにする・・・


話を元に戻そう。
ここまでリモコンの話を色々記させていただいたが、専用リモコンには ワン・キーで操作できるボタン が色々付いているので、任意キーのエミュレーション をすることができれば、 操作性は抜群に向上することが容易に想像いただけることと思う。

さて、最初の項目でこんな内容を記させていただいた。
  • OSDメニューを表示させ、項目を選ばないと「音量」「チャンネル」の変更ができない。
    C、Dシリーズでは、付属のキーボードからワンキーで操作できるのだが・・・
    リモコンにはダイレクト操作できるボタンがあるが、事実上リモコンがないとまともに使えない。
リモコンの該当キーを個別に操作できるようにすれば、「音量」「チャンネル」の変更は OKだ。
また、こんなことも記させていただいた。
  • 別売のリモコンは、2007年5月現在、もう入手不可能とか・・・
    まぁ、Aシリーズ発売終了から結構時間たってますからねぇ・・・
受光素子は、同様のものが秋月電子などのパーツ店で売られており、入手性は悪くない。
しかし、リモコン内部に使われている送信処理ICは、単独ではまず売られておらず、型番を指定して購入することは 現実的ではない。 手間を惜しまなければ、また汎用性を求めるならば、先ほども記したように、ワンチップマイコンでプログラムを シコシコ書いてやるという選択もアリだろうが・・・

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■ 純正リモコンの代用品・・・


実は、“NECフォーマット”というのは枯れた技術なので、送信処理ICそのものを買うことができなくとも、その ICが使われている「製品」を買うことは容易だったりする。 例えば、身の回りに転がっている、大陸からやってきた 電化製品に使われているリモコンは、その多くが“NECフォーマット”というのが現状だ。

▲ 某社カード型リモコン[拡大写真]
▲ 分解・・・ リモコン内部[拡大写真]
▲ 基板の部品面[拡大写真]
▲ 送信処理IC付近[拡大写真]


とりあえず、某PCショップで投げ売りされていた、TVチューナーボード用オプションのカード型リモコンを解体してみたのが 上の写真。 見たこともないメーカーロゴの印字されたICが載っているが、実態は NECのuPD6122のパクリ品・・・  いや、セカンドソース品だ。
内部を見ると、空きランドが幾つかまとまって配置されている場所があり、その幾つかにダイオードと抵抗がつながっているのが 確認できる。 このつなぎ方を変えることにより、カスタムコードが決定されるという訳だ。 興味のある方は、実際にオリジナル品 uPD6122のデータシートを入手して確認してみて欲しいのだが、要は純正リモコン互換のカスタムコードを設定するためには、 これらのダイオードや抵抗は、全て外してしまえばOK。 う〜ん、何と素晴らしい設定だ?!

中には“NECフォーマット”以外のデータフォーマットが使われていたり、ICがきちんとしたパッケージのものではなく、 基板にチップそのものを直付けし、樹脂を垂らして固めただけの大ハズレなリモコンもあるようだが、普通のプラスチックパッケージの ものなら、配線を引き出すのも難しくはない。 任意の箇所にスイッチを接続し、好みのデータを出せるようにしてやろう。

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■ で、結局目的のキーデータを出せるようにしてみた・・・


前置きが長くなったが、これらをカタチにしたのが下の写真。 元々ノートPCの上蓋だったもののスキマに取り付けできるよう、 小型化を意識してまとめてみた。 リモコンごとケースに放り込んでしまい、必要なスイッチの配線のみを引きずり出すのが簡単だが、 今回はケースに入らないので「没」である。 少々面倒だが、送信処理ICやセラロックなどの主要部品を元の基板から取り外して転用、タッチが良さげな スイッチなどと一緒に別基板に組み立てている。

もちろん、カスタムコードを変更したリモコンをそのまま使って直接液晶自作キットの操作をすることもできるが、大抵はキーの並び (マトリクス)が異なるので、実用になるかどうかの判断は、そのあたりも含めて行う必要がある。

▲ 代用操作ボタン基板オモテ[拡大写真]
▲ 代用操作ボタン基板ウラ[拡大写真]


今回の製作例では、「音量(上下)」「チャンネル(上下)」ボタンを押した場合と同じデータになるよう、4個のスイッチを 取り付けてある。 必要なら、もっとたくさんのボタンを操作できるようにしても良いだろう。
これらの操作部分は、赤外線を介さずにインターフェースさせてみたが、別にリモコン受光素子もパラってあるので、純正リモコンも併用できる。

▲ 代用操作ボタン回路図 (手書き暫定版)


余分っぽい回路がくっついている理由をさらっと説明しておこう。 ちなみに、リモコンにも電源(スタンバイ)ボタンはあるが、ここでは別処理にする関係で接続はしていない。
  • ICの出力は、LED用に 38KHzのキャリアで変調されたモノが出てくる。
    キャリアを取り除くための波形整形回路、レベルシフト回路を追加。

  • 別の受光素子を取り付け、別途純正リモコンも使えるようにしている。
    混合は、信号の“L”レベルをMixする“ワイヤードOR”を使う。

  • ICの電源電圧は、3V程度にしないといけない。
    セカンドソースのメーカーによっても異なるようだが、5Vをかけると大抵定格オーバーになる。
    元がコイン電池1個なので電圧は同等に。 3端子レギュレータを奢ってやろう。
    ※液晶自作キットのリモコンI/Fからは、Aシリーズは5V、C、Dシリーズは 3.3Vが供給されているようだ。

2007/06/10 Yutaka Kyotani (公開)

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