(*^-^)ジャンク>東芝社6インチTFT液晶[TFD60W20MS]応用の巻 (2 / 2)

■ 実際の接続パターンを考える・・・


これまでの説明をご覧いただくと、このユニットには 同期信号を三種類供給する必要がある ということを読み取っていただくことが できるはずだ。 通常のユニットだと、C-SYNCを供給するだけで、あとは適当に内部で作ってくれたりする類の信号なのだが、アミューズメント用という特殊用途から 来たこだわりなのか、画像コントローラーから出力される同期信号にきっちりタイミングを合わせよう とする雰囲気が 変な仕様に反映されているっぽい (^^;
ま、ユニット内部で H/V同期信号が生成されているポイントも判ったので、0.65mmピッチICへのハンダ付けが苦にならない 方は、ここから信号を取り出せば OK。 細かいハンダ付けは敬遠したい という方のために、外部で代用信号を生成する方法も 念のために掲載させていただくことにする。

● 追加部品なしで RGBコンバータと組み合わせる (その1)

追加部品を使わず、Aitendo製 RGBコンバータ V1.2と組み合わせてみた例だ。
このパターンでは追加部品は必要ないのだが、H/V同期信号は前述の通り、ユニット内の NJW1300Aから調達している。 そのため 0.65mmピッチの端子に直接リード線をハンダ付けして引き出すことが必要になる。
点線の抵抗 390Ωは、画面が左に寄る 現象を 軽減 したい場合に有効 (但し完全に解消できる訳ではない) だ。


▲ 追加部品なしで RGBコンバータと組み合わせる場合の接続



● 追加部品なしで RGBコンバータと組み合わせる (その2:同期遅れ対策)

基本的に、前述の Aitendo製 RGBコンバータ V1.2の例と同じなのだが、同期信号を RGBコンバータの出力から取らずに、 VIDEO IN端子にパラっている。 こうすることで、M52042を使った RGBコンバータ特有の 画面が左に寄る という現象を防止することができる。

点線の抵抗 100Ωとコンデンサ 470〜1000pFは、通常入れる必要はないが、もし ノイジーな信号 を入力した場合など、同期が乱れることがある場合があれば、カット&トライしてみて欲しい。 コンデンサの値を大きくし過ぎると 同期遅れ状態 になってしまうので、なるべく小さめにネ・・・


▲ 追加部品なしで RGBコンバータと組み合わせる場合の接続 (その2)



● 極力ユニットを改造しないで RGBコンバータと組み合わせる (その3:追加回路あり)

0.65mmピッチの ICから信号線を引き出さなくても良いように、ユニットの外で代用信号を作ってみたのがこのパターン。 本来は 入力された映像信号にかかわらず、安定した完全連続状態の H-SYNC / V-SYNCを供給したいところではあるが、LM1881Nを使って分離した C-SYNC / V-SYNCを 供給するにとどめている。 V-SYNC期間に 2fHパルスが載ったままだったり、無信号時に供給が途切れたりするのが難点だが、とりあえず問題なく動作するようなので、 完璧を求めなければこれでも良いのかな・・・ と。 たぶん (というか絶対)、ユニット内の NJW1300Aから引っ張ってくる H-SYNC / V-SYNCの方が、信号の質は良いと思うのだが (^^;

この例でも、入力部分にノイズ防止用の CRを書き加えてあるので、もし ノイジーな信号 を入力した場合など、同期が乱れることがある場合があれば、カット&トライしてみて欲しい。


▲ ユニットを改造しないで RGBコンバータと組み合わせる場合の接続



2009/04/12 Yutaka Kyotani (正式公開)

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