DEMIO CYBER NAVI化大作戦 〜 バック&フロントカメラ信号横取り作戦 (Page 3 / 3)

■ モニタを取り付けて映してみる・・・


さて、実際に適当なモニタをクルマに取り付けようと色々考えていたのだが、我が DEMIO君、意外と取り付けに適したスペースがないというのが現状だ。
6インチのコンポジットビデオ信号対応モニタが手元にあったので、最初はそれにしようと考えていたのだが、 パネル自体の大きさもさることながら外側のデッドスペースもかなりのモノ。 視界が悪くなり過ぎる ので ボツ にするしかないという状態だった。

自分の周りに転がっている数あるモニタユニットの中で、最もスペースファクターが良さそうなモノは・・・ という観点で 探したところ、少し前に aitendo's電子工房で購入した TFD50W70が使用された 5インチのモニタユニット、通称 謎モニタ が最も良さげな感じがする。
パネル外側のデッドスペースが少なく、ダッシュボード上にマウントしても比較的視界の邪魔になりにくい。

ということで、早速接続して動作確認を行いつつ、クルマへの取り付け場所を探ってみた。


▲ モニタとカメラで予備実験[拡大写真]
▲ 実車テスト&取付場所を探る[拡大写真]


左上のイメージは、モニタとRGBコンバーター、それにフロントカメラや三端子レギュレーターなどを仮接続、予備実験しているところ。
ざっと調整して様子をみたところでは、全く問題なく画質も良好だ。 写真では色の付いた模様が映っているように見えるが、液晶のカラーフィルタとデジカメの画素が 干渉しているだけなので、実際の画面には出ていない。

右上は、カメラを装着後実際にクルマに積み込んでテスト中の様子。
取り付け場所は ここしかない という感触かな。 中央の小物入れを外した場所に、モニタが 2台並べば 言うことなしなのだが、どう頑張ってもムリでしょう・・・ (^^;
NAVIのモニタとの比較では、ワイドモード同士でも見え方に少し差が出ており、信号を直接横取りして別モニタに映す方が、 表示エリアが広い ように見える。

ま、特に問題はなさそうなので、このパターンで取り付けるべく作業を進めることにする。

・  ・  ・  ・

■ 車載に必要な金具の作成とモニタの改造・・・


真っ先に考えないといけないのは、どういう方法でダッシュボード上にマウント するか・・・だ。
カー用品店には ダッシュボード上に貼り付けて固定する 金具が売られているが、あまり しっくり来ないように思えたので、今回は 取り外した小物入れの右壁面にマウント できるよう、 金具を手作りして対応することにした。


▲ 手作りしたマウント金具たち[拡大写真]
▲ 金具を組み立ててみたところ[拡大写真]


今回使用したモニタユニットについて、簡単に触れておこう。
このモニタユニットを購入したのは 2006年4月のことで、このページを書いている 2008年11月時点ですでに 2年半が経過している。 同じモノを これから購入することは不可能と思われるので、最小限の情報のみを記してさらっと流しておきたいと思う。
また、このモニタユニット内部は かなり特殊な回路構成 になっており、ビデオ入力対応のモニタとして 使用できるようにするためには、かなり手を入れてやる必要がある。

ざっと箇条書きにしてみると、こんなところだろうか・・・
  • SyncOnGreen → RGB+SYNC化改造
  • 不要な回路ブロックを撤去する
  • ケースを加工し、RGBコンバータを内蔵する
  • ケースをクルマにマウントするための加工を追加する
  • 電源をクルマから取る場合の確認と対策
  • 夜間の使用を想定し、バックライトの輝度調整を追加する
このモニタユニットについてご存じない方も多いと思うので、詳細についてはこちらのページを参照していただきたい。
加工や改造の内容についても、追って上記のページに追加して行きたいと思う次第だ。
一点補足しておくが、このモニタユニットでは バックライト電源系統昇圧型コンバータ が入っており、電源の安定化を外部で行う必要がなかったことを記しておく。
簡易構造のバックライトインバータが使われている場合、エンジンのON/OFFや電装系負荷変動など、電圧の変化が 明るさ変動 に直結するので、安定化が欠かせない。


▲ 加工中の「謎」モニタ[拡大写真]
▲ 加工、改造完了 (^^)[拡大写真]


作成したマウント金具をクルマに取り付け、加工済みのモニタを載せて固定する。
小物入れを取り外した右サイドの壁に、タッピングビスを使って金具を固定。 ダッシュボード上に ねじ穴を開けたくない ので、ゴムのブロックを小さく切って貼り付け、押し付け方向にGがかかるように固定しておく。

モニタユニット側面には ゴムシート を貼り付けておく。 また、ケースに M5のタップでネジを切って おき、アングルで挟み込んだ上から ノブの付いたビス で締め付けて固定する。


▲ 金具をクルマに取り付ける[拡大写真]
▲ モニタユニットを載せて固定[拡大写真]


取り付け状況はこんな感じ。
横方向の角度調整には対応していないが、縦方向の角度はノブを緩めて簡単に調整できる。


▲ 作成した接続ケーブルたち[拡大写真]
▲ 接続完了&動作確認中[拡大写真]


左上のイメージは、作成した接続ケーブルたち。
コンポジットビデオ信号が 1系統。 これをバック&フロントカメラの切り替え出力系統に接続する。
電源は、12VのACC(赤色リード線)、それにイルミ(黄色リード線)の 2系統。 ACCには 1Aのヒューズを入れ、イルミは 680Ω1Wの 抵抗をチューブラ接続しておく。

ということで、無事にマウント完了 (^^)
しばらく使って様子を見てみたいと思う。

2008/11/03 Yutaka Kyotani (公開)

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