表示部分の検討と製作(Page 3 / 3)

■ 表示部分の動作テスト


◇とりあえず表示部分単体で動作確認をしよう・・

まずは蛍光表示管の動作に必要な電圧を作り出しているローカルインバータの動作を確認し、出力電圧を設定しておこう。

ヒーター電源用 1V、グリッド〜各セグメント電源用の 35V出力から蛍光表示管に至る配線をとりあえず外し、テスターを準備しよう。
準備できたら、出力電圧が低い側になるようヒーター電圧調整用 VR(50K)は抵抗最小、35V調整用の VR(10K)は抵抗最大になるように回し 5V電源を接続、手早く出力電圧確認だ。 尚、ヒーター電源はパルス出力の関係で平均値確認用のテストポイントが設けてあるので、 測定誤差を避けるためにもそちらを使うようにしよう。 ここで煙や異常発熱等の不具合がなく、各出力にそれらしい電圧が出ているようなら、 それぞれの VRで規定の電圧になるよう仮設定して欲しい。

続いて、先ほど外した 1Vおよび 35V出力から蛍光表示管への配線を接続し、5V電源をもう一度接続してみよう。
入力は何も繋いでいないので、点灯するセグメントはないはずだ。 この状態で明らかに点灯しているセグメントがある場合や、 ヒーターが異常に赤熱している場合は再チェックが必要だ。

ここまで来れば第一ステップは合格だ (^^)
次なるテストは点灯試験だが、今回の表示部は「ダイナミック点灯」で制御するということを念頭に置いておく必要がある。  とりあえず何れかの桁をアクティブにするため、‘G0’〜‘G4’のひとつを 5Vに接続しよう。 そして‘a’〜‘h’‘dp’の何れかを 5Vに接続すれば、対応するセグメントが点灯するはずだ。 ここまで OKの方は、他のセグメントや桁も同様に試して、 対応しない箇所が点灯する等の誤配線がないか、対応を確認して欲しい。 最後に何ヶ所かが点灯している状態で、もう一度ヒーターと 35V電源の電圧を確認すれば、表示部の単体テストは完了だ。

・  ・  ・  ・

◇試しにパソコンで制御してみよう・・

さて、ここまで作ったはいいが、PICマイコンの周辺回路を組み上げてテストプログラムを作らないと「完全な表示イメージ」を見ることができないのは 少々物足りないものを感じてしまう。 ということで、手近なパソコンのプリンタポートに表示部を接続、パソコンからデータを送ってみることにした。
最も、ここでデバッグ環境を作るのに手間をかけては元も子もないので、最近あまり登場する機会のない PC-9801互換機と DOS版BASICを引っぱり出してのテストと 相成った次第だったりする (^^;
今さらこんな環境をお持ちの方は少数派だと思うので、その他大多数の皆さんには申し訳ないが、とりあえず「こんな感じのイメージで表示される」という参考程度に、サラッと 流していただければと思う次第だ。
ちなみに、信号線は‘G0’〜‘G4’‘a’〜‘h’‘dp’の計 14本あるので、単純に 8Bitのポートに繋ぐには数が足りず、‘a’〜‘f’をまとめて B0、‘g’‘h’を B1、‘dp’を B2、‘G0’〜‘G4’を B3〜B7にそれぞれ接続した。 これで、「0」「+」「.」とその組合せ図柄が任意の桁に表示可能だ。

DOS版 BASICのプログラムリストは省略ということで (^^;

2002/09/30 Yutaka Kyotani (暫定公開)

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