ミニアンプの製作「製作編」

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■まずは回路全体をまとめてみよう

今回は、MP3プレーヤーなどのヘッドフォン端子に接続して手軽に鳴らせるステレオアンプとしてまとめることにしたので、 アンプ部分は 2チャンネル必要となる。 これらをユニバーサル基板を使って組み立てることになるのだが、 電源回路など共通で使う部分もあるので、とりあえずこれらが見渡せるよう、全体の回路図を描いてみた。
今回はモノラルでいいよ・・・ という方は、部品表のところにコメントしてあるのでそちらを参照して欲しい。
それでは、回路図をどーぞっ。
※設計編の回路図とは部品番号が違うものがあるので、どうかご注意を・・・



入力端子は、一般的な「ステレオミニジャック」を使用し、そのすぐ後にレベル調整用の VRを設けている。  一般的なヘッドフォンを使用する機器にはまず間違いなく「音量調節」の機能は既に備わっている筈だが、 出力レベルは機器によって結構違うような感じがする。 また、パチンコ液晶の TV用として使うなら、必須機能となる。

音量調整された信号は、そのまま基板上のアンプ部に入力されている。 ちなみに、 上記の回路図上でバックが黄色に塗られている部分がユニバーサル基板の上に組んだ部分となる。
実は設計当初、片チャンネル当たり 4石で計画していたのだが、動作確認中にちょっとした事情があって 5石に設計変更したという経緯がある。 TR3,R9,R10の回路がその部分だが、理由は後ほど説明させていただこう。
あともう一つ、TR5のコレクタに Rtなる抵抗が挿入されている。 これは動作確認時の「テストポイント」 として使用するために挿入してあるもので、動作が確認されたら、この抵抗の両端をショートさせて使用する。  本来は不要な部品なのだが、誤配線などがあった場合、TR4,5に大電流が流れて破壊されるのを防ぐ意味も兼ねているので、 Rtは省略しないようにして欲しい。 また、最初からショートしていると無意味なので念のため・・・

あとは電源回りだが、単三電池 4本使用の 6Vを供給している。 これに電源スイッチと、動作確認用の LED+電流制限用抵抗を付ければ一丁上がり・・・ なのだが、今回は外部電源の使用も考慮して、 DCジャックを追加しておいた。 DCジャックは一時期、電圧や極性を含めた仕様が各社まちまちで混乱していたのだが、 最近は EIAJ規格が浸透してきたため、自作の場合もこれに統一するのが無難なようだ。  今回は EIAJ type2(3.15〜6.3V)仕様の DCジャックを使用する。


■続いて部品表をどうぞ・・・

品名メーカー型番 使用場所個数S個数M備考
トランジスタ東芝2SA1015 TR121 
トランジスタ東芝2SC1815 TR2, 342 
トランジスタNEC2SC2001 TR4212SA952と同ランク
トランジスタNEC2SA952 TR5212SC2001と同ランク
抵抗各社 R11, 1242茶黒金金
抵抗各社8.2Ω R1321灰赤金金
抵抗各社47Ω R521黄紫黒金
抵抗各社100Ω R7, 8, (Rt)63茶黒茶金
抵抗各社560Ω R921緑青茶金
抵抗各社820Ω R1021灰赤茶金
抵抗各社1KΩ R1411茶黒赤金
抵抗各社1.5KΩ R4, 642茶緑赤金
抵抗各社10KΩ R121茶黒橙金
抵抗各社22KΩ R321赤赤橙金
抵抗各社47KΩ R221黄紫橙金
電解コンデンサ各社1μF C121 
電解コンデンサ各社10μF C221 
電解コンデンサ各社100μF C3, 4426.3Vでも可
電解コンデンサ各社470μF C7216.3Vでも可
電解コンデンサ各社470μF C81110V以上必須
セラミックコンデンサ各社47PF C521 
積層セラミックコンデンサ各社0.1μF C621104
可変抵抗器各社10KΩ(A) 2連 16φ VR1-ステレオ用
可変抵抗器各社10KΩ(A)単連 16φ VR-1モノラル用
ツマミ各社VRの軸に合ったもの VR11お好みのもの
ミニジャック各社3.5φ ステレオ用 外部入力1-ステレオ用
ミニジャック各社3.5φ モノラル用 外部入力-1モノラル用
スイッチ各社2P または 3P  11お好みのもの
DCジャック各社EIAJ type2(3.15〜6.3V) 外部電源113ピンタイプ必須
発光ダイオード各社3φ 緑色 LED11お好みのもの
電池フォルダタカチLG-4(B) 黒色  11ぜひ奮発しよう!
ユニバーサル基板各社C-1 (24×30穴)  11本文コメント参照
スピーカー各社8Ω 0.3W以上 SP(R, L)2150φ〜80φ
その他 配線材料 AWG-28 赤・白・黒 Etc.
電池 UM-3 ×4個
ビス・ナット・スペーサー・金具類 (ケースに合わせて)
備考 この表の項目「個数S」はステレオで製作する場合の個数を、「個数M」はモノラルで製作する場合の部品の必要個数をそれぞれ示している。



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それでは主要部品を見てみよう