ケース加工編 (Page 2 / 4)

■お次は木工加工・・・

まずはベニヤ板を寸法通りに切るのが最初の仕事だ。
ベニヤ板は鋸で切っても良いのだが、今回使った 4〜5mm厚程度のものならば、カッターで少し力を入れて切れ目を入れてやるだけで 簡単に切断することができる。 ウラ面に貫通するまで、何回かに分けて切れ目をなぞって行こう。  鋸で切ると、刃の厚みがそのまま誤差につながりやすいが、カッターで切った場合は誤差が出にくいのもありがたいところだ。
但し、きっちり定規を当てて切らないと、切り口が波打ってしまうことがあるので注意しよう。  また、貫通寸前に力を入れすぎると「ササクレ」だらけになってしまうので、力加減を弱めにするか、 うまく位置を合わせて両面から切る等の工夫をしてみて欲しい。

コツがつかめるようになったら、サクサク行こう (^^)
一通り各部に使う板がカットできたら、スピーカーの取付穴をあけてみよう。
今回は 80φのスピーカーを使ったが、当然ながら入手したスピーカーによって最適な穴の大きさは異なってくる。  まずは実物を板の上に並べ、上下左右のバランスを目視で微調整した後、鉛筆で周囲をなぞってしまおう。
スピーカーの隅っこには「エッジ」という緩衝剤を貼り付けた領域が数oほどあるので、 この少し内側辺りの位置に印を付けてドリルで円周状に連続穴をあけてしまい、後はカッターで穴の間をつなげば一丁上がりだ。
分厚い板なら「回し引き鋸」という専用工具でやるんですけどネ・・・

おっと、最後はヤスリ掛けをお忘れなく (^^;
ということで、ベニヤ板のカットが終わって一段落ぅ〜
既にパネルや電池フォルダの穴も加工済みだ。

できればこの状態で、板と板の「あたり」を確認しておこう。
続いて、スピーカーの取付と、マウント用アングル加工。
スピーカーの取付は何も考えず、そのまま合成ゴム系の接着剤をエッジ部分に塗布して貼り付けてしまえば OK。 簡単でしょ?
ケース本体を接着剤止めにする関係で、ここだけは取り外しができるようにとアルミのアングルを取り付けるようにしてみたが、 はっきり言って面倒臭いです。 ネットを前面に貼るとネジ止めできないので、前もって接着剤を塗ったネジを差し込み中・・・  角材でも貼り付けておいて、横から木ねじで止めるのが妥当かな (^^;
サランネットを適当な大きさに切って貼り付けよう。
布を少し引っ張っておき、ホッチキスの針で「パチン」とやれば良いのだが、今回使ったベニヤ板は 4mm厚なので、力任せに・・・ というか、フツーにやると「貫通」してしまいます (^^;
それなりに手加減して頭を少し余らせてやりましょう。

あと、端っこが盛り上がって作業しにくくなりがちなので、余った布の余分をこまめに切り取ってうまくまとめて欲しい。
ケース各部材の貼り付け完了。
スピーカーもサランネットとアングルが付いて、だいぶそれらしくなってきたようだ。

ベニヤ板同士の貼り付けは「木工用ボンド」だけだが、それなりの強度に仕上がっている。  基本的には、貼り合わせた後ガムテープの切れ端等を使って仮止めしておくだけで良いが、 隙間ができると弱くなるので、乾いた後でもう一度隙間に木工用ボンドを充填しておこう。  十分に乾燥させた後、貼り付け面の段差をカッターやヤスリで整えておけば完璧だ。


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