ミニアンプの製作「ケース加工編」

ケース加工編 (Page 1 / 4)

■ケース作りの意義とは・・・

さて、今回は 80φという少し大きめのスピーカーを使ったこともあり、少し気合いを入れて木製のケースを作ってみた。  木製と言っても実は 4mm厚のベニヤ板で、すぐそばで見るとあまり丈夫そうでないのがバレてしまうのだが、 黒く塗装した本体と、スピーカー前面の白い布がアクセントになって、とりあえずは実用に耐えるレベルのものにはなったのかなぁ・・・ と。

もし出来合いのケースを使うつもりの方は、スピーカーは後から購入されることをお勧めする。  スピーカーはまず例外なく「大きい方が音が良い」ので、本心はできるだけ大きいものを使いたいのだが、 レイアウトを考えるとケースの方は確実に選択が難しくなってしまうようだ。 まずは好みのケースを選び、 無理なく取付ができるスピーカーを後から選ぶのが妥当でしょう。

ところで、電子工作を趣味にしておられるみなさんの中で、そこそこのものを製作したまではいいが、 その後ケースに入れないままバラック状態で放置したりしている方も結構多いのではないだろうか?
私も昔はこのパターンが多かったのだが、せっかく苦労して作ったものであっても、 バラックのままジャンク箱に転がしておいたりすると、知らない間に壊れてしまったりすることがあったり、 後日別のものを製作しようとして部品が足りなかったりすると、ジャンク箱の中に転がっている過去の作品の部品をアテにしてしまったりと、 ロクなことになりませんネ (^^;;
どっちにしても、作品をケースに入れないということは、自分自身もその作品を「常用」することはできないので、 愛着もわきませんしねぇ・・・
一応、「その作品を自分で使い続けられるレベルのケースは用意しましょう」というのが私の持論だったりします。

おっと、話がだいぶ横道に (^^;
ということで、次、行ってみましょう!


■今回のケースはこんな感じに・・・

まずはベニヤ板。 4mm厚のものを使用したが、5mm厚のほうが良いかも知れない。 大きさの方は 30cm×40cm程度あれば大丈夫だ。
それと、今回はアルミのパネル板を使って、スイッチやジャック類を取り付けているが、 このあたりも加工が面倒なら省略できるものなので、自分が納得できる範囲で試してみて欲しい。  例えば 4mm厚のベニヤ板なら、大抵 VRはそのままネジ止めできるし、スイッチも少し大型のものを選んでやればネジ止めできそうだ。  入力ジャックは「プラグ付きのコード」を直出しにするというテもある。

一応今回製作したケースの寸法図を載せておくので、どうぞご参考に。
あと、木工加工図にはネジ止め用の穴は記していない。 先にパネルに穴をあけ、現物合わせで印を付けてから穴をあけた方が狂いがないので、 ぜひそうして欲しい。 ※両方の加工図で縮尺が違うのは許してネ (^^;;


■追加で必要な部品の方は・・・

ベニヤ板とパネル用アルミ板以外に、以下のものが必要だ。
1.適当な布
スピーカーの前面に張る「サランネット」として使うので、目が粗い方が好都合だ。
アニメのキャラクターがプリントされたものでももちろん OK (^^;
2.ネジ類
3φ×20mm程度のビスナット ×4セット
内径3φ×数mm程度のスペーサー ×4 (基板取付用)
3φ×12mm程度のビスナット ×4セット (パネル板取付用)
3φ×12mm程度のビス ×8 ナット ×4 ※
15mm角のアルミアングル 少々 ※    (スピーカー取付用)
ちなみに、スピーカーは「バッフル板」に取り付けたものをアルミのアングルでケースの横面に止めている。  横のネジ穴は「タップ」でネジを切り、ナットが不要な構造にしてみたものの・・・ 加工が結構面倒なので、 ここは角材か何かを貼り付けて代用した方が簡単で良いと思う。 その場合、上記※印のアングルとネジは、 適当な角材と木ネジと言うことに読み替えて欲しい。


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