MP3プレーヤーキット製作記


自作MP3プレーヤーとの出会い

もうかれこれ1年近く前のことであるが、定期巡回している電子工作関連Webページの何カ所かに MP3デコーダーチップ MAS3507Dの情報について書かれているのを見かけるようになってきた。
幸か不幸か、大阪日本橋のパーツ店でこのチップを販売しているところはなく、断片的な情報しか なかったせいもあって、当時はそれほど製作願望を刺激されることはなかったように記憶している。
やがて時は過ぎ 1999年秋、ChaNさんのページ 'ELM' で自作MP3プレーヤーの製作レポートを発見。 実に衝撃的でした。 スマートメディアのソケットは自作、ユニバーサル基板に QFPのLSIやチップ部品を実装というすごい話を 掲載されていて、ここで一気に製作願望再燃(笑)  しかし悲しいかな、大阪日本橋では相変わらずこのデコーダーチップを発見できず・・・  色々思案しているうち、トランジスタ技術4月号に製作記事が掲載決定との情報入手。 早速買わせていただきました(^^) 記事そのものは事前にWeb上で拝見していたのだが、 改めて活字になったものを隅々まで読んでみると、結構ハードル高そう(^^;;
AVRマイコンの製作実績がないのが少々つらいところ・・・ ということで、今回はトラ技に掲載されていたキットの頒布サービスを申し込むことにした (この時点での予価はスマートメディア付きで15000円前後とのことだった)。


キットを入手するぞ!!

2000/04/09
頒布元の「(株)若松通商」 から案内メールが届く。
スマートメディアなしで9800円に決定したらしい。
2000/04/09
Webページから購入申し込みができるとのことなので、早速申し込む。
2000/04/12
銀行振込で代金(送料・税込み10972円)を送金した。
2000/04/15
発送案内のメールが届く。
2000/04/16
商品が宅配便で到着。 やったネ (^^/~
ということで、早速箱を開けてみた。 納品書兼領収書とクッション材の他には、ビニール袋に詰められた パーツ類だけなので、意外と軽い・・・ とこの時点での素直な感想。   だが、このパーツ袋の中をよく見てみると、さらに小分けされたラベル付きの袋がぎっしり!  ま、主要な部品は「チップ部品」ですから(^^;;
救いなのは、専用基板がちゃんとしたガラスエポキシの両面スルーホールで、 仕上がりもバッチリだったことか・・・。 少し大きめの基板にAVRライタとスマートメディアコネクタ部も つながっていて、溝の部分から割って切り放すようになっている。
マニュアルは B4サイズ両面コピーのものが2枚。 冒頭部分に脅し文句(笑)が書かれていたのを読んで 少しだけ笑ってしまった。 と同時に「失敗したらどないしょう〜」という恐怖感もチラリ。


該当部分を引用させていただくと、
ようこそ、MP3の世界へ。 ついに買ってしまいましたね。
後戻りするなら、今のうちです、作り始めてしまうと、返品は出来ません。
これからあなたが着手しようとしているのは、先端のオーディオ(圧縮)フォーマットである MP3のプレーヤーを、しかもポケットサイズの実用機を作ってしまうという無謀な試みです。


いつもなら、マニュアルを読むのは適当にしてさっさと作り始めてしまうところだが、あの脅し文句のおかげて かなり気分が引き締まった(笑)。 ということで、定石通り部品のチェックからまじめにやってみよう。
ちなみに、右の写真が全ての部品を並べたもの。 ビニール袋に小分けされているので光の反射が少々 きついが、それぞれの袋にラベルがついているのが確認できるはずだ。 チップ部品はこのラベルがなくなって しまうと命取りである。 特にコンデンサは値が印刷されていないので、確認の際は小分け袋から出さない ようにしないといけない。
チップ抵抗には一応値が印刷されている。 カラーコードをそのまま数値に置き換えたものであるが、はっきり 言って視力が良い人でないと読みづらい。 ここで判別ができないと思ったら、 無理をせずルーペを用意した方が良いだろう。

とりあえず、確認できた部品からリストにチェックを入れておこう。 一部小分けされていない袋にも チップ部品が入っているので、対象は少ない方が良い。

あと、ここには写っていないが、関連ツールの納められた 3.5インチのフロッピーが付属している。


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それでは、製作開始!