パチンコ台の液晶パネルをパソコンに〜
なぜパチンコ台の液晶か・・・・?!
最近ジャンクショップによく並ぶ代表的なものの中に、 パチンコ台の中古部品がある。
CPUボードやLED等を使った表示回路なんかは 結構昔から並んでいたように記憶するが、最近よく話題に上るのは やはり「液晶パネル」や「ブラウン管」だろう。
よくパチンコをする人はもうご存知だろうが、最近のパチンコ台は ものすごく表示が凝っている。 ま、中には例外もあるだろうが、 結構高そうな部品を贅沢に(?!) 使っているような雰囲気が随所に漂っている・・・・。
しかも新台入れ替えのペースはとてつもなく速いので、 廃棄されるペースも速い・・・と。
一般的に、パチンコ台に使われているCPUは低機能である。
ひと昔前なら8085、6802、Z80等の8ビットチップが、 最近でもこれらのCPUをコアにしたワンチップCPUが使われており、 ROM容量も高々8Kバイト程度(ほぼ例外無く2764が使われている) しかない。
なぜそうなっているかの理由は別の機会に譲るとして、 このために液晶パネルはインテリジェントな構成になっている。 コマンドや表示位置、その他のデータをメインCPUから 液晶パネルに送ることで、液晶パネル側のコントローラーが 勝手に処理して表示を行ってくれるのだ。
このコーナーでは・・・・
さて、液晶パネル内部の構成だが、 パチンコ台のメーカー(液晶パネルを作ったメーカー?) によってかなり異なっている。 大まかに分類すると次のように分類できる。
1.
液晶パネルコントローラーに、キャラクタジェネレータや メインCPUとのインターフェース機能を持たせたもの。
2.
汎用の液晶テレビの部品を使い、画像処理専用のCPU、ROM、VRAM 等を搭載してインテリジェント端末としたもの。
3.
2の構成を簡略化して、ワンボードにまとめたもの。
余談になるが、2の構成の液晶パネルは貴重な存在だ。
なぜなら改造して不要な部分を外せば液晶モニターが作れるのだ。 中にはビデオ・RGB入力共使用できるスバラシイ液晶パネルもある (豊丸・デジパチ甲子園など)。 一般的にはRGB入力のみのものが多い(三洋・野球拳など)。
このコーナーで使うのは、 「平和」の台に使われている液晶パネルをターゲットとした。
上の例に当てはめるなら1の構成になる。 液晶モニタとしての利用は不可能だが、 外部から制御するのはすこぶる簡単だ。
台によって細かな違いはあるが、 12〜14ビット程度のROMアドレスを数回送るだけで、 組み込まれているROMの内容が画面に表示される。
今回はこれを98のプリンタポートに接続するためのインターフェースを製作し、 イロイロと遊んでみることにする。
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回路はこうなってるぞ!