リモコンリピーターの製作
まずはじめに・・・
さてお立ち会い。 みなさん寝室にはテレビは置いていらっしゃるだろうか?
ではビデオはいかがでしょう??
いきなり変なノリでスタートしてしまって恐縮だが、このテの質問をしてみると
「テレビは寝室にもあるけどビデオは居間にしかないよ・・・」というご家庭は
結構多いのではないかと思う。
わが家もご多分に漏れず、ビデオはしっかり2F居間のテレビにつながっている。
でも「寝室でもビデオが観れたらいいな〜」ということで、ビデオのRF出力を
そのまま同軸ケーブルで3Fの寝室まで引っ張ってきてつないでいるので、
細かいことをあまり気にしなければとりあえずビデオ鑑賞はできる。
さてここからが本題だ。 単なるテレビ番組の録画とかなら、スタートさせてそのまま最後まで
観ていればいいのだが、世のお父様方のお楽しみ (^^;; H系ソフトの
場合はどうだろう? つまらないシーンは倍速再生、きわどいシーンはコマ送り〜
少し戻して今度はスローで・・・ なんて楽しみ方をしている人も結構いるはずだ。
今回の製作は・・・
この製作の目的は、せっかく同軸ケーブルを居間から寝室まで引っ張ったのだから、
その同軸ケーブルを使ってビデオのリモコン操作も中継してやろうという、実に欲張った試みだ。
寝室にもビデオを置いているというリッチな人(?!) は、今回は読み飛ばして欲しい。
ちなみに、右の写真の矢印部分が受信部、テレビは1987年製のFMTV-154だ。 昔ペアを組んだ
FM77-AV、PC-9801UVは既に引退したが、いまだに現役バリバリ。 プレステをRGB接続できる
数少ないテレビでもある。 (そういえば画面に映っている人も引退するんだなぁ・・・)
どうやってリモコンの信号を中継するか?
現在出回っている家電製品のリモコンは、ほぼ例外なく赤外線式のワイヤレスリモコンである。
リモコン送信機にはワンチップマイコンが載っており、ボタンが押されたことを検知すると
あらかじめ決められた制御コードを符号化して赤外線LEDに送り、送信するようになっている。
ここで重要なのは、制御コードを符号化する際に約38KHzのキャリアを変調して送信されている
ことである。 尚、ワイヤレスリモコンについての規格の詳細は「トランジスタ技術 SPECIAL30
(ニューメディア時代のデータ通信技術)」で特集が組まれている。
他の書籍にも掲載されているのを見かけたことがあるので、興味のある方はそちらをご参考に。
今回はこの信号を一旦手元で受信し、処理を施して同軸ケーブルで電送した後、再びビデオに赤外線を照射する方法を
考えることにする。