XRGB-1の改造ポイント (Page 2 / 5)


■ 追加回路の実装
前のページで検討した追加回路を組み立てて、XRGB-1内部に実装することにしよう。
XRGB-1の基板自体はあまり「ギチギチ」の実装密度で組み立てられている訳ではないのだが、所々に大きな部品が点在しており、 いざ追加回路を組み込むとなるとまとまった場所はないように感じる。
今回は、前頁の追加回路をユニバーサル基板に組み立て、裏面に 2つ並んだ CRT接続用コネクターから張り出すようにして 実装してみた。


まずは左側の写真を見て欲しい。 今回は高さ方向の余裕がないため、抵抗や電解コンデンサなど背の高い部品は 全て寝かせて取り付けている。 また、実装場所を適当に決めてしまうと、PLLのクロックタイミング用トリマー (CV2)が調整できなくなってしまうかも知れないゾ。

基板の固定方法も頭の痛い問題だが、今回は右の写真のようにコネクタとコネクタの間にネジ付きスペーサーを立て、 その上に基板を固定した。 コネクタの樹脂モールド部分がぐらつき防止にもなるので、とりあえずネジ 1本でも十分なようだ。
尚、スペーサーは真鍮製の胴体部分が 10mmのもので、片側がビス、反対側がナット状になっているものを使用し、 基板に穴をあけて裏側からポリカネジ(プラスチック製)で固定している。 今回は両面基板なので、穴をあける際 くれぐれも裏側のパターンには注意しよう。 これは余談だが、3層を越える多層基板では中間層に何があるか判らないので、 穴をあけることは両面基板よりもさらに恐いという現実があったりする (^^;;


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■ とりあえずはここまでで動作確認
とりあえず、ここまででそこそこ大きな単位の改造になってきているので、ひとまず動作確認をしておきたいと思う。

まずは追加回路の NE555につながっている半固定抵抗を抵抗値が最大になるように回しておき、 ケースのフタは開けたままの状態で CRTとゲーム機やビデオなどの入力、ACアダプターなどを 通常通り接続して電源を入れよう。 ここで画像が出れば、第一関門クリアだ (^^)

垂直側の半固定抵抗を抵抗値が小さくなるように回して行くと同期がかからなくなる場所があるはずなので、 とりあえずはその直前にセット。 水平側も同様に回して行くと同期がかからなくなる筈だが、今回意図的に 引き込み範囲を拡げているので、ひょっとしたら端まで回しても正常のままかも知れない。 ここは中央付近に 仮設定しておくとよいだろう。

続いて入力につながっている機器の電源を切って、映像信号を途切れさせてみて欲しい。
ひょっとしたら、CRTが追従範囲から外れてスタンバイモードになるかも知れないが、水平側の半固定抵抗を 根気よく調整して追従範囲に入るようにし、入力信号のインフォメーションを表示させてみよう。
お使いの CRTによって表示項目は異なるかも知れないが、私が使用している iiyamaの A701Gでは右上のような画面が表示される(映像信号がないせいか SVGAと誤認している)。 この値をそれぞれの半固定抵抗で、水平 31.5KHz、垂直 55Hz付近に追い込むことができればひとまず完了だ。


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