XRGB-1の改造ポイント (Page 3 / 5)
2.続いては改造ポイントその2・・・
続いての検討項目としては、
電源が二系統必要になる。 投入シーケンスの管理が面倒。
21Pin RGB入力から音声信号を取り出す端子があるが、ビデオ入力系統の音声に対するサポートが全くない。
・・・という問題について、まとめて対応を考えてみることにする。
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■ 電源回りの回路について
この XRGB-1を購入した際に付属してきた ACアダプタは、ごく普通のトランス入り 9V 500mAのものだった。 パネル背面 DCジャックのすぐ後ろには逆接続防止用と思われるダイオードがあり、 その後は二系統に分かれてお馴染みの 7805二個へと供給されている。
最初のページにある基板のイメージをご覧いただければ、CRTコネクタ付近に見慣れたパーツがあるのを 確認できるはずだ。 が、何故かフィンが直接基板にハンダでベタ付けされているので、これをどうこうしようというのは 考えない方が良さそうだ。
DCジャックから別途電源を供給しようとすると、7805の場合 IN〜OUT間に 3V程度の電位差が必要になるので、ダイオードの電圧降下まで考えると やはり 9Vという電圧は妥当と言うことになる。 これを今回用意する 12Vの電源から作るのは、消費電流を考えるとちょっと無駄ですねぇ (^^;
ということで少し考えた結果、XRGB-1内部の 7805には今回お休みをしてもらい、直接 5Vの電源を注入することにした。 尚、 後々のことを考えて現状の 7805は活かしておきたいので、二本ある 7805の OUT端子、そして共通の IN端子からそれぞれ配線を引き出し、個別に電源用のコネクタにつなぐ計画だ。 最終的に電源供給側で全ての端子を共通にして 5Vを供給することになる。 ま、動作時に IN〜OUT間が逆電圧にならないようにすればとりあえずは大丈夫でしょ・・・
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■ 音声回りの回路について
先に問題点を書いてしまってから現在備わっているものについて書くのも妙な話だが、何故かこの XRGB-1の後面には「音声出力端子」が装備されている。 基板上のパターンが相当大回りしているようなので 少し追いかけてみたのだが、何とパソコンから CRTコネクタに入力された音声入力と、21Pin RGBコネクタの音声入力を 電源と兼用のスイッチで切り替えるようになっているという、実に親切な設計だ。
但し、問題点として書いたように、一般の映像入力系統には音声が入力できる端子はなく、21Pin RGB端子に接続した 機器の電源投入で映像のみが自動切り替えされるようにはなっているが、音声はそのまま 21Pin直結状態だ (^^;;
とりあえず、アナログスイッチ 74HC4053が 3個並んで基板に取り付けられており、このどれかで映像信号の切り替えが行われていることは 間違いないと思われるので、その制御線を探して音声ラインと共に取り出しておくことにする。
ま、詳細はアンプを作ってから考えましょう・・・
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■ 信号線の引き出しポイント
電源および音声関係では特に追加回路は必要ないので、そのまま基板から信号を引き出して コネクタにつないでしまうことにする。 尚、イメージはパネル正面が手前を向いた状態で図示している。
△
後
面
パ
ネ
ル
・[A]の信号引き出し(音声信号右)
21Pin RGBコネクタの下段右から 3本目(Pin5)に直接リード線をハンダ付けする。
・[B]の信号引き出し(音声信号左)
21Pin RGBコネクタの下段右端(Pin1)に直接リード線をハンダ付けする。
・[C]の信号引き出し(音声信号GND)
21Pin RGBコネクタの下段右から 2本目(Pin3)に直接リード線をハンダ付けする。
・[D]の信号引き出し(21Pin選択信号)
Q4のコレクタから R23にパターが伸びているので、R23の上側でリード線をハンダ付けする。
・[E]の信号引き出し(外部への電源供給 GND)
・[G]の信号引き出し(電源入力 GND)
音声出力ジャック付近、ケースマウント支柱用穴根本のランドにリード線をハンダ付けする。
・[F]の信号引き出し(外部への電源供給 Vcc)
・[J]の信号引き出し(電源入力 Vcc)
U21(7805)の OUT端子に、[F]と[J]のリード線を一緒にハンダ付けする。
・[H]の信号引き出し(電源入力 GND)
CRT出力コネクタ付近、ケースマウント支柱用穴根本のランドにリード線をハンダ付けする。
・[I]の信号引き出し(電源入力 Vcc)
U21(7805)の IN端子にリード線をハンダ付けする。
・[K]の信号引き出し(電源入力 Vcc)
CRT出力コネクタ付近の 7805(部品番号欠番?) の OUT端子にリード線をハンダ付けする。
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■ コネクタの実装
電源および音声関係の信号引き出しには、今回 MILコネクタの 16Pinを使用した。 ちょうど 21Pin RGBコネクタの後方にまとまったスペースが空いていたので、プリント基板の切れ端にコネクタを取り付けたものを フタの裏側にネジ止めし、ケースの右側から配線が引き出せるようにしてみた。
尚、L型の MILコネクタを通常通り基板に取り付けると基板をケースから浮かせないといけないため、今回は基板を裏返しにして MILコネクタを直接銅箔面に取り付けている。
狭いところにコテを突っ込んで作業する必要があるので、実は少し面倒なのだが (^^;;
尚、液晶およびインターフェース回路に供給する電源も上記[K]と同じラインにつないである。 上の図には出てきていないが、 一応確認しておいて欲しい。
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