XRGB-1の改造ポイント (Page 4 / 5)
3.液晶パネルインターフェース部への信号引き出し・・・
■ 信号引き出しのためのツール
最初に接続実験を行った際は、何も考えずにそのままラインメモリの出力端子にフラットケーブルの先を 接続していたのだが、GNDや電源ラインが弱いのに加え、信号ラインを直接分岐させると、接続部分で発生する反射の影響で 波形が大暴れ状態に陥るため、本組みの際にちょっとしたツールを製作してみた。
■ ダンピング抵抗兼配線ツール
■ ラインメモリからの信号引出し
■ 信号引出し部分を上から見る
■ ラインメモリとの接合部分
左上の写真が今回作成したツールで、ユニバーサル基板の切れ端に 68Ωの抵抗を6本または7本取り付け、足を反対側から ぐるっと回して整形したものだ。 要は反射による影響を軽減するためのダンピング抵抗と、信号線および GNDを配線するための「足場」を兼ねている。 足が 7本のものと6本のものがあるが、クロック信号を 青色用のラインメモリから取るので、U3(青用)は 7本のものを、U4(赤用)と U2(緑用)は 6本のものを使用する。
これは余談だが、フラットケーブルを 1.27mmの端子にハンダ付けすると、位置合わせを毎回やらないといけないので 結構ダルイのだが、今回の方法だと最初に足を整形しておけば位置合わせにそれほど気を遣わなくても大丈夫だ (^^)
ラインメモリに先ほどのツールが装着できたら、抵抗の端子間の空いているランドに GNDまたは電源の配線をスズメッキ線等で 通しておこう。 U3(青用)と U4(赤用)はそのまま手近な GNDパターンのレジストを剥がしてハンダ付けし、U2(緑用)は 0.1μFの積層セラミックコンデンサで GNDとバイパスした後、前の項目で取り付けた電源コネクタからの [LCDVcc]につないでおく。
今回使用した信号ケーブルは、40Pin MILコネクタを片側に取り付けた通常のフラットケーブルだ。 とりあえず 20cmちょっとの 長さになったものを途中で軽く Z状に折り曲げ、ケースの上に重ねて配線の具合を見ながら長さを切り詰めて行こう。 配線の方も、 クロックと同期信号を除けば順番通りなので、比較的カンはつかみやすい筈だ。
最後に追加基板上の NE555から垂直同期信号 [LCDVS]を、そして水平同期信号 [LCDHS]も引き出して配線すれば完了となる。
LCDHSの引き出しポイントだが、実験の項目で記した切り替えスイッチのところよりも、U3(青用)ラインメモリの隣にある U20(PAL20V8H)の底辺右端の端子(18Pin)から引き出した方が取り回しが楽なので、ぜひそうして欲しい。 詳細は左の写真をどうぞ。
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