オーディオアンプとスピーカー・電源の追加 (Page 1 / 2)

■ オーディオアンプとスピーカーの追加・・・

とりあえず、TVをTVとして楽しむためにはスピーカーは必須であるが、今回の液晶ユニットが入っているケースを見る限り、 まともな大きさのスピーカーを装着するスペースはないように感じてしまう。 特に裏面に XRGB-1を ケースごと貼り付けてしまう関係上、裏面がふさがれない「有効スペース」は考えているほどなかったりする (^^;


1.とりあえずオーディオアンプの回路構成を検討しよう・・・

今回は音声多重対応のチューナーユニットを使用する関係で、オーディオアンプもステレオというのは 絶対に譲れないところだ。 とりあえず邪魔な突起物を削る等努力の結果、ケースの裏面に何とか 40φの薄型スピーカーを 2つ装着することが できたのだが、多少役不足かもしれないということで、念のため外部スピーカー端子も設けておくことにする。

さて、オーディオアンプを構成するデバイスに ICを使うことに異論はないとして、ICの選定は結構悩むところである。  OTLアンプの最大出力はほとんど負荷抵抗と電源電圧だけで決まってしまうので、電源を 12Vとするか、5Vとするかは かなり回路構成に影響を及ぼすことになる。
有名どころの ICとして LM386があるが、電源電圧の最適値は 8〜9Vというところで、5Vでは低すぎて出力が取れず、 12Vでは高すぎて ICの最大損失が気になる嫌いがある。 12V電源でカーステレオ用の ICを持ってくるというテもあるが、 今度は出力過剰で電源容量も心配だ。
色々考えた末、今回は同一のアンプが2回路入った NJM2073Dを起用することにした。 これを 5V電源で使い、同一パッケージの 2回路でBTL接続を構成する。 こうすると結果的に 2つのアンプの出力が直列接続されることになるので、電源電圧を 8〜9Vに したのと同様の結果が期待できるという寸法だ。

それでは、実際の回路の方をどうぞ・・・


ちなみに上記の回路図は、音声回路部分だけを説明用に抜き出したものだ。 構成上このブロックで XRGB-1本体との接続部分を一手に担うことになり、コネクタ間の接続や電源関係の配線はそこそこバカにできない量だったりする (^^;
とりあえず、次のページの最後に全体の接続まで含めた回路図を別窓リンクしておくので、詳細はそちらをどうぞ。

この他に少し補足しておかないといけないものに、ヘッドフォン端子と音量調整がある。 メーカー製のセットの場合、 ヘッドフォン端子はスピーカー端子に割り込むような形で接続されることが多いようだが、実は保護抵抗を挿入する必要から 特殊なスイッチ付きのジャックが必要になってしまう。 入手性が悪い上、特殊な構造から接触不良への不安も大きく、 できれば使いたくない部品の一つである。
あと、今回音量調整 VRの取り付け可能な位置がバックライトインバータのすぐそばしかなく、普通に配線すると ここからノイズを拾う心配があるため、場合によっては別途シールドを考えないといけないという事情があった。

結局、今回はヘッドフォンアンプを兼ねたバッファを前段に配置し、そこから音量調整とヘッドフォン端子を ぶら下げることにした。 基板の外に引き出さなければいけない部分を低インピーダンス化して、ノイズに対する耐性を 上げようと言う考えだ。 音量調整用 VRは、ヘッドフォン負荷を直結する関係上低めの 1KΩ(B型)を使用することとし、アンプ入力には 負荷を兼ねた 18Ωの抵抗を挿入して、NJM2073Dのゲインとのバランスを図っている。 結果的に、ヘッドフォン回路を取り込んだことにより 配線を増やさずに低インピーダンス化することができたため、ノイズについても全く問題のないレベルとなっている。


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