三菱製 8.4インチ VGAモード TFT液晶パネルを使用したモニタユニットである。
さて、実は平和製のモニタユニットがこのコーナーに登場するのは初めてのことである。 もう 1990年代のことになるが、
比較的初期の小型液晶を搭載したモニタユニットが多く市場に出回った時期があり、その頃同社のユニットを何回か購入して
試してみた。 しかし、
液晶ユニット内部の構造が他社のものと大きく違っている 関係で
ビデオモニタとしての応用が不可能 だったため、このコーナーに登場する機会がなかったというのがその理由である。
ちなみに、その当時の同社製液晶ユニットは、主要部品が・・・
- 液晶パネル
- 画像コントローラー
- 画像データ用 ROM
これだけで構成されているというものばかりだった (^^;
他社の液晶ユニットであれば、画像コントローラーの出力はアナログ RGB信号になっているものがほとんどであったので、
ここに外部からの映像信号を供給することができれば、ビデオモニタとしての転用が可能になる。 しかし、同社の液晶ユニットは、
画像コントローラーがメインCPUからのコマンド処理〜液晶パネルの制御まで全てをこなしており、
途中で映像信号に変換されることなく直接パネルにつながっている
という究極の構成だ。 これはこれで合理的ではあるのだが、我々にしてみれば
融通の利かない使えないユニット でしかなかったということで (^^;
時は流れ、最近は VGAやSVGAの高解像度液晶がパチンコ台に使われるケースが増えてきたようだ。 高機能なグラフィック処理ができる
画像コントローラーも開発されるようになり、それらの出力も Digital RGB信号のサポートが標準的にされているので、敢えて
インテリジェントなワンチップ構成を取るメリットがなくなってきているのが正直感じるところである。
そんな中、某オークションページで Digital RGB液晶パネルで一般的に使われている HIROSE DF9シリーズの 31Pinらしきコネクタを使って
接続されている液晶ユニット発見〜っ (^^) ・・・ということで、久々に試してみたという次第だ。
少し前置きが長くなってしまったが、早速各部のイメージをご覧いただこう。
さて、ここにはいつもならビデオモニタとして使用するための実験や、改造内容を解説するための文章が入る筈・・・である。 VGA液晶の場合も
まず自作のスキャンコンバータに接続する実験を行って、今後どうするか検討するということを行ってきたのだが、
液晶ユニットに電源を接続して少し調査した結果や類似品種のデータシートから、液晶パネルの電源電圧が 3.3Vである点と、表示エリア識別のため
DE信号の供給が必須であるという 2点が明らかになってきた。 一見何でもないことなのだが、用意されてない信号を作るためには
少々追加回路が必要となるため、今回は割愛させていただくことにする (^^;
ま、最近は VGA解像度以上の液晶パネルを応用するには、まず液晶自作キットへの接続可否や方法を検討するのが早道であるといえる。
ということで、今回は液晶自作キットとの接続方法について主に検討することにし、詳細については別ページで解説させていただくので、
興味のある方はご参照願いたいと思う。