パチンコ台中古モニタ活用術「CR俺たち三羽鴉」編 (Page 1 / 1)

 パチンコ台中古モニタ活用術「CR俺たち三羽鴉」編


■CR俺たち三羽鴉 (高尾)
液晶パネルSHARP製 12.1'TFT LQ121S1LG45
主要処理 IC不明
入力信号Digital LVDS(6Bit),電源(3.3/5V)
本体改造なし
追加回路スキャンコンバータまたは液晶自作キット
お勧め度?????
購入店・時期等サニーさん依頼
他の同系機種 
備考映像信号は Digital LVDS(各6Bit)。 1からの自作は割に合わないので 液晶自作キット等の利用がお勧め。
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実験をされる前に 注意書き をお読み下さい。

■このモニタユニットについて・・・


SHARP製 12.1インチ SVGAモード TFT液晶パネルを使用したモニタユニットである。
中古モニタ活用術には、随分と久しぶりのアイテム追加になってしまった。 決して ネタがない という訳ではないのだが、自分自身の職場が 時間的に融通の利かない 環境になってしまったせいもあり、 ここ3〜4年、パチンコを打つ回数は減る一方だったりする。 少なくとも、今年 (と去年もかな・・・)は、まだ一度も打っていないという、パチンコネタを扱う人種として 誠にお恥ずかしい状況だ (^^;
ちなみに、パチンコなどギャンブルの鉄則は 他人より良い条件 で打てる場合や、店が出す気になっている時 に集中的に打つべきである。 少なくとも私は 収支の期待値マイナス の時に打っても 楽しめない と思うのだが、いかがだろう・・・

余談はこのあたりにして、本題に入ることにしよう。
今回は、掲示板で質問された方からの依頼品を題材にしてみた。 ご多分に漏れず、私はこの台を実際に 打ったことがない のだが、送られてきた 12.1インチのパネルが入ったユニットは、これまでに扱ったユニットよりも迫力がある。
それでは、早速各部のイメージをご覧いただこう。

▲ ユニット背面から[拡大写真]
▲ サブCPUブロックを取り外した[拡大写真]
▲ アクリルケースも取り外し[拡大写真]
▲ 液晶パネル単体[拡大写真]


まず左上のイメージだが、ユニット丸ごとを背面から見るとこんな感じになる。
昔のパチンコ台は、メインCPUが大当たり判定を行う傍ら、効果音作成やランプ処理まで行い、負荷の高い画像処理のみを 別CPUに任せるという構成が多かったのだが、やがて効果音などの処理にも別CPUが付くようになり、ランプ処理なども 含めて サブCPU という構成を採るケースが多数派になってきたようだ。
この機種の場合も効果音やランプの処理はサブCPUに任せられているようで、液晶ユニットのウラ側 にそのまま覆い被さるような形で サブCPUブロックが貼り付いている。

少しサブCPUブロックを観察してみよう。
まずご本尊の CPUを探してみると、基板向かって左端の方に、ソケットに刺さったROMと一緒に並んでいるのが判る。 型番は TMP92CM22FG、東芝オリジナル TLCS-900/H1シリーズの 32Bit CPUだ。 このCPUにはワーク用の RAMも内蔵されており、 基板内には、ほかにRAMらしきパーツが増設されている様子はなかった。
このほか、下側にはコネクタのいっぱい付いた基板が連結されているが、コネクタにつながる根本には、プログラマブルLEDドライバ TLC5922が4発、それにトランジスタアレイ TD62064AFが2発など。 きっとここにはランプやソレノイドがつながるのだろう。
基板の上側は、サウンド関係の回路で占められている感触だ。 まず目に付くのは、YAMAHAの YMZ770C-F。 シーケンサー内蔵で 自動演奏ができるLSIだそうで・・・ と、それに Intelの Flash ROMがサブ基板で連結されている。 まだ精査していないが、容量の方は 256Mbitとか。 パッケージがBGAなのでサブ基板必須ですな。
そのまま左側に目線を持って行くと、CPUとのインターフェース部分やオーディオアンプが実装されているブロックがある。 ちなみに、 CPUとサウンドICは直結ではないようで、M64620FPという I/O EXPANDERのチップが挟んである。 あと、オーディオアンプは TIの D級ディジタルアンプ TPA3004D2が使われている。

サブCPUブロックを取り外したのが、右上のイメージ。
さらに、ユニットを覆っているアクリルケースと、バックライトインバータ用金属カバーを取り外すと、左下のイメージになる。
ようやく、純粋な 絵柄処理 を行うブロックとのご対面だ。 が、予想した通り、小型液晶のような アナログ回路はどこにもなく、液晶パネルからのケーブルはツイストペアで LVDSトランスミッタ DS90C365AMTDへと 配線されている。
このほか、基板内の主要パーツを拾ってみると、画像コントローラーは YAMAHA YGV626-B、それに Intelの Flash ROMがサブ基板経由で4発! CPUは 先ほどのサブCPUと同じ、東芝謹製 TMP92CM22FGだ。

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■回路について・・・


さて、ここにはいつもならビデオモニタとして使用するための実験や、改造内容を解説するための文章が入る筈・・・であるが、LVDSインターフェースのパネルであると 判明した時点で、今回は完全に 諦めモード だったりする。 一からの手作りによる応用は 割に合わない と思われるため、LVDS信号の出せる液晶自作キットを それなりに設定して接続 する方法を まず検討することにする。

ということで、今回は液晶自作キットとの接続方法について主に検討することにし、実際の接続方法や実例については、別ページで解説させていただくので、 興味のある方はご参照願いたいと思う。

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■さて、映り具合の方は・・・


▲ 実験中の PC画面[拡大写真]
それでは右側のイメージをどうぞ。
サンプルは PC画面だが、液晶自作キット D-200Kの表示パラメーターを書き換えたもの、信号ケーブルおよびバックライトインバータ 接続用ケーブルの作成で動作確認ができている。

今回は 12.1インチのSVGA液晶が題材ということで、ビデオモニタという観点からすると手頃な大きさではないかと思う。 但し、 これを PC用モニタとして常用するには、解像度が狭いのは否めないところだ。 画面の明るさや画質等も良好で、XGAの画面を 縮小して表示することもできるのだが、色々と制限事項もあるので、そのあたりは差し引いて考えた方が良さそうだ。

2007/08/14 Yutaka Kyotani
2008/06/29 Yutaka Kyotani (液晶自作キットでの接続方法〜 追加)
※液晶ユニット調達/依頼:サニー さん (いちどご連絡をお願い致します)

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