■ Digital液晶とPICマイコンで作る液晶モニタシステム

※ 暫定公開 ※ 


◇はじめに・・・

最近はパチスロにも高精細の液晶画面が付くようになり、様々な視覚効果で我々を中毒(おっと失礼 (^^;) に陥れようと、ゲーム性以外の演出も年々エスカレートしているようである。
私はホールで遊ぶのは専らパチンコ派なのだが、掲示板などでもパチスロの液晶についての話題が度々登場するようになり、 私としても触手を刺激されてきた次第だったりする。
そんな中、某パチスロ機に使われていた東芝製 7.77インチDigitalRGB液晶 LTM07C383と、パチンコ台でいうところの絵柄処理回路に相当する サブCPU基板 をセットでご提供いただくチャンスに恵まれることとなった (^^)

ざっと調査した結果、Digitalインターフェースの液晶であることが判明、ビデオモニタとして応用するには かなり大がかりな外付け回路が必要になることも承知しているのだが、その良好な画質は捨てがたく、敢えてビデオモニタとしての 応用例を発表させていただく次第だ。

ご提供いただいた midikidさんには、この場を借りてお礼申し上げます m(_O_)m

尚、サブCPU基板も含めたこの液晶の紹介記事については こちら へどうぞ。


◇液晶パネルについて・・・

さて、この液晶パネル LTM07C383について色々情報をリサーチしてみたのだが、残念ながらデータシートを含めて 有効な情報に巡り会うことはできなかった。 幸いにも完動状態のサブCPU基板が手元にあるので、実際に動作させながら 各信号ラインを調査し、主要な諸元をまとめてみた。 尚、この液晶を 'QVGA'と表現している記述をとあるページで発見したのだが、 実際の解像度からすると、ちょっと遠いかな・・・ という感触だ (^^;

映像信号 R0〜5, G0〜5, B0〜5 RGB各6Bit(64階調) 26万色
ドットクロック NCLK 約9.5MHz(15.75KHz×600〜610程度)
電源 3.3V 約150mA
バックライト インバータ内蔵 12V時 約650mA
解像度 水平480Dot×RGB 垂直234Line 縦ストライプ
同期信号 ENAB(表示エリア識別を兼ねた混合同期)
結局のところ、DigitalRGB変換された入力信号を何らかの方法で調達しないとビデオモニタとしては使えないため、当初自作のスキャンコンバータから信号を引き出して 予備実験を行ったりしてみたのだが、中でも ENABという信号、マジメに作ろうとすると結構クセモノのようである。 要は 表示エリアなら High、ブランキングエリアなら Lowレベルにしておかないといけないのだが、生成を簡単に済ませるために 予備実験ではワンショットマルチを使った。 そのせいで安定動作からは程遠い、性能極悪な試作品になってしまった苦い思い出がある (大汗)
ちなみにこの液晶、走査周波数は一般の TV放送と同様 15KHz系なので スキャンコンバータは不要 なのだが、信号インターフェースはどちらかと言えばパソコン用の液晶と類似である。  映像信号をDigitalで与えることの他、同期信号を SYNC(H/V混合)や、H-SYNC/V-SYNCで与えるのではなく、前述の通り ENAB(表示エリア識別信号) という形で与えなければならないなど、倍速変換が不要なだけでほとんどスキャンコンバータと同規模の回路が必要 になる。

以前にもスキャンコンバータを何台か作成したことがあるのだが、クロックから同期信号をカウント・生成する部分を汎用のロジックICで組むと 規模が大きくなるのは頭が痛い問題だ。 単純な H-SYNC、V-SYNCを作るだけではなく、今回は ENAB信号を作る必要があるため、 表示エリアのカウントやデコードを行うための回路も必要だ。 普通ならこのあたりを PLDを使ってまとめるのがノーマルな方法だと思うのだが、 今回は趣向を変えて、PICマイコンを使って敢えて変態的 (^^;; なまとめ方に挑戦してみた。
ついでにと言っては何だが、画像調整や表示パラメータ変更、入力切替などをソフト制御にし、果ては OSD表示まで試してみることにした。
しかし・・・ 我ながら欲張ったもんだなぁ (^^;


◇製作説明・・・

回路構成について
オプション回路の接続 (準備中)
 ・ ・ ・ ・ 各種資料 ・ ・ ・ ・
☆全体
基板拡大イメージ  裏面  回路図
※上記資料は、各説明ページ中にもリンクがあります。
液晶パネルご提供: midikidさん

2003/05/04 Yutaka Kyotani (暫定公開)

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