■ NL6448BC20-08への対応方法


◇NL6448BC20-08について・・・

今回のお題目 NL6448BC20-08だが、同系列の NEC製 VGA液晶の中では、比較的最近作られたもののように思う。 掲示板の方で、すっちょさんという方より 使用法についての書き込みをいただき、色々なやりとりを行った経緯がある。
尚、今回このページの立ち上げに際し、動作確認用の液晶パネル本体をご提供いただくこととなりました。 この場を借りてお礼申し上げます m(_O_)m

尚、今回入手したのは NL6448BC20-08だが、最新の型番は NL6448BC20-08Eとなっており、マイナーチェンジが施されているようだ。  新旧データシートを少し見比べてみたのだが、特に製作上問題となるような違いは発見できなかったため、ここでは併せて NL6448BC20-08(E)と 表現させていただくことにする。

さて、この液晶パネル、汎用のものであるが、元々は計測器などの表示用として作られた液晶パネルのようだ。
例えば、スペアナやデジタルオシロ等、最近はカラー液晶が使われている例が増えているが、ひょっとしたら 表示関係を司っているのは 組込用ワンボードPCと、このテのVGA液晶パネルかもしれない (^^)


◇NL6448AC33-18(K)と、BC20-08(E)の違い・・・

何れも VGA液晶という基本的な項目は同様なのだが、画面サイズ以外の信号インターフェース的にも 少々違いが見受けられるようだ。
両者のデータシートに目を通し、主な違いをリストアップしてみると・・・
1.画面サイズ
NL6448AC33-18(K)は 10.4インチ。
NLB448BC20-08(E)は 6.5インチ。

2.バックライトインバータ
NL6448AC33-18(K)は 専用インバータ(12V駆動)が付属。
NL6448BC20-08(E)は 推奨品のインバータ(5V駆動)が存在するが、付属ではない。

3.DEモード、固定モード切替
NL6448AC33-18(K)は 液晶裏面のスイッチで切り替える。
NL6448BC20-08(E)は DE端子のロジックレベル(OPEN)で固定モードを設定する。
※今回のスキャンコンバータでは、表示タイミングを 固定モード で使用している。

4.画面反転 (リバーススキャン)
NL6448AC33-18(K)は 液晶裏面のスイッチで切り替える。
NL6448BC20-08(E)は AC33-18Kで未使用ピンだった場所が設定(DPS)ピンとして割り当てられている。

5.その他
画面の明るさが NL6448BC20-08(E)の方が少し明るい。
γ値は同一のようだが、コントラスト(特に暗い部分)が少し強く表示される。

◇実際の接続は・・・

信号関係は、実はそのままの結線で差し替えても動作するのだが、せっかく画面反転ができるようになったので、 設定用のジャンパーかスイッチを付けておくと便利に使えると思う。
DEに関しては、Highレベルに吊っておくだけもとりあえずは問題ない。 が、一応指定が OPENなので、電源投入時の過渡状態を考慮して OPENにしておくことにする。

データシートによると、これらの設定は電源投入後一回のみ有効で、途中で切り替えてはいけないことになっているが DPSに関して実際にやってみると、何回でも切り替え OKだったりする。 メーカーが保証していないことを推奨するのは まずいとは思うが、必要な方は自己責任で信号線を引き出してスイッチを外部に付けておくと、さらに便利に使えるはずだ。

※液晶コネクタの 30Pinと31Pinをまとめて、基板上コネクタの 30Pinに接続している。


◇バックライトインバータと信号用コネクタはどうする・・・

NL6448AC33-18(K)では付属品があったので全く気にしなかったのだが、NL6448BC20-08(E)では液晶単体のみで 何れも付属していなかったため、別途自分で調達したものを使ってみた。
これらについて、別ページに要点をまとめてみたので、必要に応じてご参照いただきたい。
バックライトインバータ転用時の確認ポイント
液晶パネル用コネクタの入手と加工について


 〜・〜・〜 資料はこちら 〜・〜・〜
☆映像・倍速変換2 (μPC659A + μPD485505G) 変更済み回路図

※動作確認用液晶パネルご提供:すっちょ さん

2003/06/14 Yutaka Kyotani

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